こんにちは。Island Gallery店長のさおりです。東京は寒さが少し和らぎほっとする週末でした。さて、本日は開催中の名嘉睦稔木版画展「春のうた~南島からの贈り物~」にも登場するボクネンさんが生まれた島をご紹介します。
名嘉睦稔は1953年 沖縄の伊是名島(いぜな)に生まれました。那覇から車で1時間半北上したところにある運天港から、さらにフェリーで1時間の洋上にあります。周囲は車で40分程で一周できるくらいのサンゴ礁が隆起してできた小さな島で人口は2000名程です。琉球王国・第二尚氏王統の初代国王が誕生した島としても有名で、最近では映画『涙そうそう』や『さんかく山のマジルー 真夏の夜の夢』ロケ地としても知られています。私は初めて伊是名島へ行った時、あちこちで作品に出てくるような場所を見つける事ができて嬉しくなりました。海へと続く「緑の門」や、赤瓦屋根の家とサンゴ礁でできた石垣、ハイビスカスなどの花々や、クバ笠をかぶった海人が浜にいたりと島を歩いているとまるで作品の中へ迷い込んだかのようでした。
ボクネンさんは少年の頃、海人と一緒に追い込み漁をしいていたそうです。その仕事の後には秘密の場所を探検したり、キジムナーを待ちぶせしに大デイゴに登っていていつの間にか眠ってしまい、気がついたら夜遅くなってしまった事もあったのだとか。。。きっと、そんな記憶が作品に影響しているのだろうなと思います。
本展覧会では伊是名島に実際にあるパワースポット「グスク山」を描いた新作「よしグスク山へ登ろう」も展示しています。ぜひ原画をご覧にお立ち寄り頂ければと思います。ボクネンさんから聞いた島の少年時代のお話も沢山ありますので、興味のある方はギャラリーでお声かけください。作品を見ながらとっておきのエピソードをお話できればと思います。
春のうた~南島からの贈り物~
名嘉睦稔木版画展
1月25日(金)~2月16日(土)
日曜休廊 11:00-19:00
Island Gallery
東京都中央区京橋1-5-5 B1
tel / 03-3517-2125
【関連サイト】
+展示作品のご紹介 / 「響むあけもどろ」
+名嘉睦稔木版画展 展示作品のご紹介と「裏手彩色木版画」制作方法について
+名嘉睦稔 プレアート「響むあけもどろ」